現職の柏木さんに軍配 「二階王国」の乱、御坊市長選

二階俊博・自民党総務会長の地元御坊市で22日にあった保守分裂の市長選は、現職の圧勝で幕を閉じた。現役市長で最多の7選を果たした柏木征夫さん(75)は「巨大な力に勇気を持って立ち向かってくれた」と支持者に感謝した。大物政治家らの応援を受けたが敗れた新顔の二階俊樹さん(51)は「力のなさ。申し訳ない」と悔しさをにじませた。

御坊市島にある柏木さんの事務所では、当選が決まると、喜びで沸き上がった。

午後8時半、開票結果を記す掲示板に3千票の差が開いた得票数が書き出されると、運動員や集まった支持者から「やったー」と歓声や拍手。まもなく柏木さんが姿を見せ、出迎えた支持者らと握手をして喜んだ。全員で万歳三唱し、孫たちから花束を受け取った。

柏木さんは「市民の皆さん一人一人のおかげ。巨大な力に対して勇気を持って立ち向かってくれたことが、今日の結果につながった」と支持者に礼を述べた。保守分裂の市政への影響について聞かれ「今まで通りの市政運営をする。これからもぶれず、新しい施策にも取り組みたい。国や県も力を貸してくれると思っている。国に逆らった覚えはこれっぽっちもない」と答えた。

後援会幹事長の西本和明市議会議長は「御坊市民の良識が勝った。この戦いは歴史に残る」。県市長会会長の神出政巳海南市長は「戦いは終わった。明日から柏木市長を先頭に一つになって御坊市を発展させていこう」と集まった支持者に呼び掛けた。

午後8時半ごろ、落選が確定し、国会議員や県議、首長らが詰め掛けていた二階さんの事務所(御坊市薗)は重苦しい雰囲気に包まれた。

二階さんは深々と頭を下げ「私の頑張りが十分でなかったばかりに、皆さまの熱い思いを結果に結びつけられなかったことを心からおわび申し上げる。ふるさと御坊市の発展のために力を尽くしていきたい」と敗戦の弁。会場から「次頑張ろう」との声が飛ぶと、選対本部長を務めた中村裕一県議は「今回は負けたが、私たちの政治活動は終わるわけではない。引き続きご支援を」と訴えた。

集まった支持者に対し、父親の二階総務会長もあいさつ。「御坊市民の心ある人たちから、大変力強いご支援を頂いた。本人は将来を期して、しっかり頑張るという決意を持っているようであり、今後ともご指導ご鞭撻(べんたつ)を」と述べた。




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