航空のタブーに触れるうな丼風ナマズ、その狙いは? LCCで変わる機内食

LCCのPeachが、ナマズを使ったメニューを機内食で販売しますが、その狙いは単なる話題性だけではないようです。LCCの拡大で「飛行機の運賃」のみならず、「飛行機の旅」も変わっていくかもしれません。

LCC(格安航空会社)のPeachが2016年6月1日(水)から、「近大発うなぎ味のナマズごはん」を機内食で提供します。マグロ養殖で有名な近畿大学による「近大発うなぎ味のナマズ」を使い、うな丼風に仕上げたメニューです。

「“あの近大”が開発した『うなぎ味のナマズ』を用い、機内食で提供する」。機内食のコンセプトとして「おもろい」「美味しい」「イノベーティブ(革新的)」を掲げているPeachらしい、話題性を狙ったメニューに思えます。しかしそれ以外の狙いも、この機内食にはあるそうです。

うなぎ料理店の前を通ったとき、つい自分もそれを食べたくなることがあるでしょう。「におい」に刺激されて。

Peachが機内食に用意する「近大発うなぎ味のナマズごはん」も、同様の効果が狙われています。誰かが食べているそれに別の誰かが刺激され、発生する「注文の連鎖」です。同社によると、この効果のためにナマズを用いたわけではないものの、メニュー開発はこうした「におい」を生かす方向性で行っているといいます。

ただ、公共の閉鎖的な空間で「においの強いもの」は、「マナー」として敬遠されることがあります。電車内でのマクドナルド商品や、東海道新幹線車内における551蓬莱(大阪市)の「豚まん」などは「鉄道利用のマナー」でしばしば話題になりますし、マンガ『孤独のグルメ』(扶桑社)では、新幹線車内における加温式シューマイの発するにおいが“ネタ”になりました。

Peachによると従来、機内食で「においの強いもの」はタブー視されていたといいます。しかし、同社が機内で「たこ焼き」や「お好み焼き」を販売したところ、意外と苦情はなかったのこと。また、2015年夏に機内へ登場した「たこ焼きとあわせて飲んで欲しい」というスパークリングワイン「カタシモワイナリー たこシャンピーチロゼ」(1000円)は完売したそうです。

「LCC」といえば「安さ」が注目されますが、その「カジュアルさ」を生かし、LCCの拡大によって「飛行機の旅」も変わっていくのかもしれません。

「近大発うなぎ味のなまずごはん」が用意されるPeach便は、飛行時間が90分以上の国内線と、沖縄〜ソウル両発着路線、東京発台北行き路線を除く国際線。6月1日(水)に提供が開始され、価格は1350円、約700食の数量限定です。また「たこ焼き」と「お好み焼き」は現在、Peach機内食の定番メニューになっているほか、完売した「たこシャンピーチロゼ」も6月1日(水)に再登場します。




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