中国ニセ食品、今度は「クラゲ」…化学物質駆使し荒稼ぎ

中国・浙江省湖州市で、食品市場で販売されていた大量の食用クラゲの模造品が押収され、少なくとも3人が地元の警察当局に身柄を拘束された。中国メディアが伝えた。容疑者らは、偽の食用クラゲを、体に有害なものも含む化学物質を使って人工的に製造。これまでに10トン以上を販売し、数百万円を売り上げていたという。

中国メディアの報道によると、容疑者らは過去約1年間、偽の食用クラゲを製造していた。製造にはアルギン酸ナトリウム、無水塩化カルシウム、硫酸アルミニウムアンモニウムなどの化学物質を使用。これらの中には中国の食品安全基準で使用が認められていないものが含まれていた。偽の食用クラゲは本物と比べて色や味が多少違うものの、本物と信じていた人たちも多かったという。

専門家たちは、少量の摂取によってすぐに身体に重大な悪影響を与えるというわけではないが、長期的に摂取すると、神経系の機能に悪影響があったり、栄養を吸収する機能に悪影響を及ぼしたりする危険があると指摘。骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、貧血、認知症などにつながる恐れもあるとしている。

容疑者らは、偽の食用クラゲを江蘇省常州市で製造し、浙江省湖州市の市場に卸していた。本物の食用クラゲは1キロあたり60~80人民元(約1000~1300円)で販売されるが、容疑者らは、偽の食用クラゲを本物の約半値で販売。この約1年間で10万~20万人民元(約170万~340万円)程度を売り上げていた。

中国メディアによると、容疑者の一人は「偽の食用クラゲを製造するコストは本物の養殖の半分くらいですむ」「食品の安全基準を満たしておらず、人体に悪影響があることは分かっていた」などと供述しているという。

中国の「食の安全」に対する不安は根強いとされるが、今回のケースもイメージ悪化に拍車がかかる事態になりそうだ。




http://www.sankei.com/west/news/160522/wst1605220005-n1.html