斎田常滑市議、詐欺認識か 土地仲介料も受け取る

愛知県常滑市の民有地への太陽光発電施設の企業誘致に絡む事件で、現場の土地を所有していた女性(69)から、測量費名目で約550万円をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕された常滑市議斎田大五朗容疑者(40)が、別に土地仲介の正規の手数料として百数十万円を受け取っていたことが、捜査関係者への取材で分かった。

斎田容疑者は、逮捕容疑について「詐欺ではありません」と否認している。だが、土地の売買交渉に伴う通常の仲介料とは別に、女性へ550万円に上る支払いを求めていることから、県警は斎田容疑者にだまし取る認識があったとみて調べる。

斎田容疑者は前常滑市議の岸田嘉成容疑者(63)=収賄罪で起訴=と共謀し、2014年7月下旬ごろ、土地所有者は測量費の一部を負担する必要があると女性にうそをつき、同9月上旬ごろ、自分名義の預金口座に入金させたとされる。

斎田容疑者は、岸田容疑者の依頼で土地の売買交渉を進めていたとされ、入金とほぼ同時期に女性から仲介手数料も受け取ったという。測量費は実際は発電施設の設置会社が負担した。

当時、岸田容疑者は市企業立地推進室の主事で、斎田容疑者は不動産業を営んでいた。この土地に計画された発電施設をめぐり、岸田容疑者は、測量業務を約1700万円で受注できるよう便宜を図った見返りに、知り合いの業者から計200万円の賄賂を受け取ったとして逮捕、起訴された。

◆「信頼回復取り組む」 市議長ら陳謝

岸田、斎田両容疑者の逮捕を受け、常滑市議会の相羽助宣議長は18日午前、市役所で記者会見を開き、「度重なる議員の逮捕で失われた信頼の回復に取り組む。誠に申し訳ありませんでした」と陳謝した。

出張のため不在の片岡憲彦市長に代わり、会見に同席した栗本儀則副市長も「17日に外部講師を招いた倫理研修を実施し、職員は法令順守の重要性を感じたはず。信頼回復は容易でないが、一丸となって取り組みたい」と述べた。

同市議会は18日午後、議会運営委員会を開いて斎田容疑者に対する議員辞職勧告を検討する。




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