木質バイオマスで発電 中部ガスが新会社

中部ガス(愛知県豊橋市、神野吾郎社長)は11日の取締役会で、木質バイオマス発電を手掛ける新会社「サーラeパワー」を、グループ会社のガステックサービスと共同で設立することを決めた。

豊橋市の三河港臨海部に発電所を建設し、一般家庭4万世帯分に当たる年間約1億5千万キロワット時を発電する。年内に着工し、2019年4月に稼働を開始する計画。

中部ガスなどのサーラグループは、今年4月から連結子会社の「サーラeエナジー」が電力の小売事業に参入。現在、浜松市などの県西部や愛知県東三河地域で約5千世帯に電力を供給し、将来的にはパワー社の発電量と同じ4万世帯分の販売を目指している。

パワー社は「電力の売り先は未定」としているが、エナジー社を通じた家庭への販売も含めて検討している。

発電の主な燃料は、エネルギー効率が高く安定した数量確保が可能なパームヤシ殻。インドネシアやマレーシアから輸入するため、輸送コストも考えて発電所は港近くに建設する。

県西部や東三河地域から出る間伐材なども燃料に充てる予定だが、「現時点で流通量がほとんどない」として当面は燃料全体の1割確保を目指す。

パワー社は資本金3億円。中部ガスがあるサーラタワーに本社を置く。発電所建設を含めた総事業費は約100億円を見込む。

<メモ>木質バイオマス発電 

チップ化した間伐材などの木材を燃やし、タービンを回して発電する仕組み。再生可能エネルギーの中でも太陽光や風力などと比べて安定的に発電できる上、二酸化炭素(CO2)発生の抑制、森林資源の有効活用なども期待される。国の固定買い取り制度では、電力会社が未利用木材や一般木材など燃料に応じた価格で電力を買い取ることになる。




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