反対運動の資金源は中国? 辺野古基金に聞いた【誤解だらけの沖縄基地・23】

「辺野古基金によって中国からの工作資金が公然と辺野古移転妨害勢力に流れるのでは」「中国は、この団体に介入すべく、資金提供や現地の中国シンパを送り込んだといいます」

辺野古新基地の反対運動をめぐって、ネット上で根強いのが中国が米軍を追い出すために支援しているといううわさ。そこで辺野古基金に聞いてみた。「中国政府や関係機関から振り込みを受けたことはありますか?」

事務局長代行として会計を預かる松田寛さん(66)は「あればもっといろんなことができるんだけどねえ」と大笑い。海外から唯一の送金事例を振り返った。

それはヨーロッパに住む日本人女性からの申し出だった。ただ、国境を越えるお金の移動には、マネーロンダリング(資金洗浄)でないことなどの証明が必要だ。

女性との間で煩雑なやりとりがあり、やっと数万円の寄付を受け取った。松田さんは「中国から巨額の資金を受け取るにはどんなルートがあるのか。想像もつかない」と話す。

16日までに集まったのは5億5457万円(8万9404件)。1件平均6202円で、ほとんどが個人の小口寄付だ。

「年金暮らしですが、お正月に息子からいただいたお年玉カンパします」「84歳、(中略)最後の募金になるかと思い、がんばりました」。手紙も届く。

松田さんは「お金に寄付者の思いが詰まっているからこそ、管理は厳格にしている。帳簿類で見せられないものは何もない」と胸を張る。税理士に監査してもらい、決算はネット上で公開している。

名護市で運動を続けるヘリ基地反対協にも、カンパが寄せられる。辺野古漁港そばのテントには、10年以上毎月通って5千円を寄付する男性、貯金箱を持った子どもが訪れる。新宿駅西口からはホームレスの人のお金、米兵が通うクラブからはドル札も。

会計を担当する篠原孝子さん(52)は、やはり中国からのお金を受け取ったことはないと言う。「事実じゃないことを言われても、言い返しようがない」と困惑する。

潮風が吹くテント内では、カンパで買った保温ポットがすぐさびてしまう。毎日洗って、最後は底が抜けるまで使っている。帳簿も10円のコピー代、130円の新聞代など全てを細かく手書きで記入していく。

「なけなしのお金から精いっぱいの額をカンパしてくれているのが伝わってくる。大事に使わないといけないでしょう」

篠原さんはかつて一緒に闘っていたリーダー、故金城祐治さんの言葉を大切にしている。「貧乏人には貧乏人なりの闘い方がある」




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