松阪市教委 2人に各2万5000円 光村図書出版から金銭授受

松阪市教育委員会は十一日、市内の小学校校長と中学校教頭がそれぞれ、光村図書出版から教科書検定中の国語申請本に対する意見聴取の対価として二万五千円を受け取ったと発表した。全額返済済み。同社は内訳を謝礼二万円、交通費五千円としている。

二人は県内の教員でつくる教材研究会の取りまとめ役だった。松阪地区教科用図書採択協議会の調査員や採択委員ではなく、教科書選定に関与していないが、同地区では長らく同社の国語教科書を使っている。

校長は同社の教材アンケートに回答したところ、「東京本社の会議で回答内容について説明してもらいたい」と求められた。「より良い教材になれば」と思い、平成二十一年七月五日に会議に参加したという。

教頭は当時教諭で、同社から「全国の先生から意見を聞かせてもらう会を東京本社で開きたいので、三重県代表として参加してもらいたい」と依頼され、県内の教員の意向を伝えようと二十六年八月二十四日に会に出た。

会議の資料は申請本の内容だった。二人とも二万五千円は交通費と考えて受け取ったという。

市教委は文科省から情報提供があった二人について聴き取り調査をした。市教委の村林謹一事務局長は「教科書選定での公平性確保と宣伝行為の禁止を二人は十分認識していた。聴き取りではがくぜんとしていた」と述べ、陳謝した。

竹上真人市長の話 

市民から疑いを持たれるような行為があったことは大変遺憾。市教委に適切な対応を求める。

東博武教育長の話 

市民に疑いを持たれる行為であり、申し訳なく思っている。市民の誤解を招くことのないよう指導の徹底を図る。




http://www.isenp.co.jp/news/20160312/news02.htm