<川崎入所者殺害>介護施設の選び方 一つに「透明性」重要

川崎市幸区の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」(積和サポートシステム運営)で発生した入所者の連続転落死事件。自分自身や家族が入居する介護施設を選ぶ際、どんな点に気をつければ良いか。虐待など問題のある施設を見抜く方法はあるのだろうか。専門家に聞いた。

高齢者の住まいの情報に詳しい、NPO法人シニアライフ情報センターの池田敏史子代表理事は、判断基準の一つに「透明性」を挙げる。施設が地域住民にも開放されているか、家族会を定期開催するなど、入居者の家族が頻繁に訪問できるような仕組みがあるかなどが目安になるという。「『外部の目』が多ければ、虐待の抑止につながりやすい」と池田さんは説明する。

また、体験入居できる施設の場合は、本人だけでなく家族ら複数で2泊3日程度滞在することや、見学に行くなら食事の時間帯を勧める。食事内容だけでなく職員の様子、他の入居者の表情も観察できるためだ。「食事の出し方はサービス全般に通じる」と指摘する。

虐待の疑いや入居者同士のトラブルなどで、入居後に不安や不満を感じることもある。一般社団法人コミュニティネットワーク協会・高齢者住宅情報センター東京の久須美則子センター長は「家族を人質に取られたようで施設に遠慮しがちだが、早い段階で相談することが大切だ」と助言する。その際、一方的に施設や職員を責めるのではなく、説明を求める姿勢が必要だ。

介護現場では、入居者から介護者への暴力や暴言も少なくない。「多くの職員は一生懸命やっている。一方で、家族の相談をクレームとして機械的に処理する施設もある。日ごろから双方が気軽に話し合えるような関係作りが求められるのでは」と話す。




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