平成40年に74万9000立方メートル 廃炉に伴う汚染廃棄物総量

東京電力は12日、福島第一原発の廃炉作業に伴うがれきや作業員の防護服などの汚染廃棄物の総量が平成40年に、約74万9000立方メートルに達するとの試算を明らかにした。第一原発構内では昨年7月までに約29万立方メートルの廃棄物が発生しており、新たに約46万立方メートルが生じる計算だ。同日、都内で開かれた原子力規制委員会の特定原子力施設放射性廃棄物規制検討会で東電が説明した。

廃棄物の内訳は、排気筒の解体や原子炉建屋の爆発によるがれきなどが約55万立方メートル、汚染水タンク設置などのために伐採した樹木が約14万5000立方メートル、減容化処理した作業員の防護服などが約5万4000立方メートル。東電は廃棄物の減容化や貯蔵庫の建設を進めることで、今後も廃棄物を安全に管理できるとしている。

東電は現在、放射線量が毎時0・1ミリシーベルト以下の廃棄物は野積みし、毎時30ミリシーベルトを超える場合は廃棄物貯蔵庫の地下で保管している。放射性物質で汚染された廃棄物は構外に運び出すことができないため、処理や保管が課題になっている。

県内で発生した汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設の搬入量は最大2200万立方メートルで、福島第一原発構内で平成40年までに発生する汚染廃棄物はこの約3・5%に相当する。

■第一原発構内汚染物焼却試験 15日以降に延期

東京電力は12日、福島第一原発構内の廃棄物焼却施設で早ければ週末に予定していた汚染物の燃焼試験を15日以降に延期すると発表した。設備点検を継続するため。

焼却施設では廃炉作業で使用した防護服や下着、ゴム手袋のほか、木材や紙などの工事廃材を処理する。

■浪江除染 作業員増員へ 環境省

環境省は浪江町内で行っている国直轄除染を加速するため、作業員を増員する。12日、二本松市の町役場二本松事務所で開かれた町議会全員協議会で示した。

約3千人の除染作業員を4千人程度まで増やす。日没が遅い時期は作業時間を延長し、雨天で休業が発生した場合には休日を作業日に充てる。同町の避難指示解除準備、居住制限両区域の除染は平成29年3月までの完了を目指しているが、町関係者らから「遅れている」との指摘が挙がっていた。現時点で計画が決まっていない帰還困難区域の除染については、町や町民と協議しながら実施時期を検討する。




http://www.minpo.jp/news/detail/2016021328814