中国で結婚できない男性が急増、「男余り」と「女性の高望み」

中国は今、お正月にあたる春節。独身で実家に帰省すれば、結婚を急かされるのは日本でも中国でも同じです。しかし、中国の結婚適齢期の男性たちは、深刻な結婚難に直面しています。その実情を取材しました。

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中国・北京で開かれたブライダル・フェア。会場には結婚を控えた幸せそうなカップルが大勢詰め掛けました。

「中国の人が結婚式で最も力を入れるのが写真撮影です。こちらの撮影スタジオのブースですけれども、大勢の人でごった返しています」(記者)

「ウエディングの撮影と、指輪を見に来ました。とても幸せです」(会場に来たカップル)

理想の相手を見つけたカップルたち。しかし、一方で中国では今、「結婚できない」男性が急増しているのです。

北京市内で運送会社に勤める張徳龍さん(28)。人生の伴侶を探して1年半ほどたちますが、なかなかいい相手が見つかりません。

「かわいい子がタイプです」

(Q.親も焦っているの?)
「焦っているよ」

(Q.毎日せかすの?)
「せかされているね」(張徳龍さん)

張さんの結婚探しが難航する背景の一つには、中国政府が今年から廃止した「一人っ子政策」があります。これまで中国では、家系を絶やさないために男児が望まれ、女児が生まれるとわかった場合は人工妊娠中絶が行われる傾向にありました。その結果、男性ばかりが増え、2020年には20歳から45歳の男性の数が女性より3000万人も多くなってしまうというのです。

一人っ子政策の「副作用」ともいうべき結婚難。休日の公園には、わが子の結婚相手を探す親たちが大勢集まっていました。

「とても焦っているの。焦って死にそうだよ」(息子の結婚相手を探す親)

地面にずらりと並べられた子どもたちのプロフィール。親たちは条件を見比べながらお見合いの相談をしていきます。

「北京に家もないし、条件があまり良くない。フィーリングさえ合えば多くは望まないよ」(息子の結婚相手を探す親)

男性が余っていることに加え、経済成長に伴って生活レベルも上がっていることから、最近では男性に求められる条件がどんどん高くなっています。

北京市内にある結婚相談所を訪ねました。家や収入、車など、プロフィールに書かれた女性が求める条件は高いものばかりです。

「若い男性で条件のいい人は少ないです。生活の基本なので、住宅と高収入は必須です。女性は必ず要求してきます」(結婚相談所 喬建武所長)

運送会社で働く張徳龍さん。北京に家はなく、月収も3000元(約5万2000円)と、女性たちが求める条件にはなかなか合致しません。

「1人紹介してもらったけど、女性の要求がとても高くて・・・」(張徳龍さん)

35歳までには結婚したいという張徳龍さん。子どもは少なくとも1人は欲しいといいます。

「ただ正直で、私の故郷に来られる人を探したいです」(張徳龍さん)

人口が減る中、「一人っ子政策の廃止」という歴史的な方向転換を図った中国政府。ただ、出産の前提となる「結婚」の問題に、国がどこまで有効な手立てを打てるのか、道のりは険しいままです。




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