島尻北方相「歯舞」読めず 11月に視察したばかり 元島民ら「残念」「勉強を」

島尻安伊子沖縄北方担当相が北方領土歯舞(はぼまい)群島の「歯舞」が読めなかった問題で、元島民は落胆の表情を浮かべた。島尻氏は昨年11月、納沙布岬から歯舞群島を眺めたばかり。近年は根室を訪れる国会議員も減っており、関係者は「議員はきちんと勉強を」と注文する。

千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)根室支部理事の柏原栄さん(84)は「期待していただけに残念だ。島の名前は本当の初歩。しっかり歴史を勉強し、元島民の気持ちを理解した上で返還運動の先頭に立ってほしい」と話す。

また、ほかの千島連盟根室支部の幹部も「島尻大臣の選挙区である沖縄の問題ばかりが注目されがち。北方領土にもちゃんと目を向けて」とした。

納沙布岬の北方領土問題啓発施設「北方館」を視察する国会議員も減っている。沖縄・北方問題特別委員会(沖北委)が視察したのは2013年12月が最後。13年9月、衆院沖北委の荒井聡委員長(当時)が「根室視察は毎年行いたい」との考えを示すも、実現していない。

安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領による領土交渉が再スタートした13年は沖北委のほか、公明党の山口那津男代表や、自民党の「領土に関する特命委員会」メンバーらが訪れた。北方館によると改選後、勉強のために訪れる新人議員も減ったという。

戦後70年が過ぎ、元島民の平均年齢は80歳を超えた。択捉島出身の84歳の女性は「元島民に残された時間は少ない。返還のための国民世論が盛り上がらないというが、国会議員こそ進んで学び、領土交渉を後押しすべきだ」と語気を強めた。




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