ルールは守られたか…今年の「祝いの爆竹」

北京にもあったんだ。こんな静かな除夕(大みそか)が-。と思っていたら、とんだ勘違いだった。窓を開けると、強い臭気が鼻を突いた。火薬の臭いだ。

午後11時ごろの北京中心部。まだ夜空は澄んでいた。春節(旧正月、今年は2月8日)を迎える夜、邪気を追い払うために打ち鳴らす爆竹も、はるか遠くから単発的に聞こえてくる程度だったのだが。

大気汚染を防止するため、北京市は近年、爆竹や花火の禁止区域を約10万カ所まで増やしている。花火を売る露店もだいぶ減った。ただ、郊外にいくと規制が届かない。大気汚染指数を調べてみると、重度の汚染地域が同心円状に広がっていた。日付が変わる前後には、市中心部にも爆音がとどろいた。

北京紙、新京報によると、爆竹の消費量は前年より2千箱減って8万1千箱。5年連続で減少しており、時間帯も短くなっているという。瞬間的に「500超」を記録した汚染指数は、春節の朝には「良」レベルまで下がり、青空が広がっていた。

日本では除夜の鐘が「騒音」扱いされ、自粛する動きもあると聞く。廃れかけている伝統行事もあるという。しかし、北京市民は市政府の決めたこの街のルールに少し染まり、少し逆らいながら、“新年”を祝い続けている。




http://www.sankei.com/column/news/160209/clm1602090010-n1.html