8割超が謝礼提供社に変更 県内小中学校、教科書「採択替え」

教科書会社が検定中の教科書を全国の教員らに見せて謝礼を渡した問題で、県内の小中学校では、教科書を選び直す「採択替え」の際に十七件の変更があった。このうち八割超の十四件が県内の教員らに謝礼を渡したとされる三社の教科書に替わっていた。本紙の取材で分かった。

文部科学省によると、県内では延べ百五十六人の教員らが東京書籍、教育出版、光村図書出版の三社から金品を受け取ったとされる。

県内の公立小中学校では九地区ごとに各種目の教科書を選定。直近では小学校が二〇一四年度、中学校が一五年度に採択替えを迎え、小学校は全十一種目のうち七地区で計十件、中学校は全十五種目のうち五地区で計七件の入れ替えがあった。

この十七件のうち、新たに選ばれたのは東京書籍が八件、教育出版が四件、光村図書出版が二件だった。

県教委義務教育課の担当者は本紙の取材に「現時点では教科書採択への影響はなかったと考えているが、あらためて調べたい」と説明した。

延べ百五十六人が謝礼を受け取ったとされる現状に「これだけの人数が出てきた事実は遺憾で、重く受け止めている」と話した。

文科省は二十八日、各都道府県教委に対し、事実関係を調査した上で三月中旬までに結果を報告するよう通知。県教委は各市町村教委を通じて聞き取りなどをする方針だが、採択への影響は「自己申告」に頼らざるを得ない面が大きく、実態の解明は難しい。




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