知ってた?危険因子の世界トップは高血圧

長生きするとともに、できるだけ元気なからだで過ごしたい。健康寿命の大切さが注目されていますが、それを実現するカギを握っているのが血圧です。年に1度の健康診断の測定だけですませていませんか。気づかないうちに血圧が高くなっているかもしれません。

米・IHMEの国際共同研究グループによるGlobal Burden of Disease(GBD)研究の解析の結果、2013年の世界188か国における死亡と早死や疾患、障害によって失われた年数を示す障害調整生存年の最大の危険因子が、高血圧であることがわかりました。

血圧が高くても自覚症状はほとんどありませんが、高血圧の状態を放置すると、ある日突然、心臓発作や脳卒中で死に至ったり、脳梗塞の後遺症のために半身まひや言語障害、認知症などで不自由な生活を強いられたり、深刻な事態に陥ります。本人が気づかないうちに危険性が増すことから、高血圧はサイレントキラーとも呼ばれます。

日本人の高血圧患者は約4500万人と推計されていますが、その約半数は自分が高血圧であることに気づいていないといわれます。血圧は時間帯や気温の変化、活動量、精神的ストレスなどの影響を受けて常に変動しています。このため測定したときによって数値が異なりますが、たまたま低い値が出ただけかもしれないので、定時の測定値を見るようにします。

とくに朝に高くなる「早朝高血圧」は、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高いことが最近の研究で明らかになっています。家庭で朝の血圧を2週間ほど測定し、平均130〜140mmHgの人は、生活習慣の改善に取り組みましょう。140mmHgを超えた場合は、早めに医療機関を受診して医師の指導を受けましょう。

高血圧をコントロールするには、まず生活習慣を改善します。食生活では1日6gまでを目標に減塩し、塩分の排泄を促すカリウムを積極的にとるようにします。カリウムが豊富に含まれているのは、緑色野菜や海藻類、果物など。また、肥満は高血圧のリスクを高めるので、食べ過ぎ、飲み過ぎには気をつけましょう。

運動はウオーキングがよいとされていますが、高血圧に対しては、ゆっくり歩くだけでなく、たとえ5分でも早歩きや階段を上って心拍数を上げるようにすると、血管壁が拡張されて血流がよくなます。睡眠時間は平均6〜7時間確保し、睡眠の質を高めるために、日中はしっかり活動して、メリハリのある生活を心がけます。

普段の生活で改善すべき点をはっきりさせ、各項目についてどのように変えるのか計画とスケジュールを立てます。特に食事や運動は何をどれだけ改善できたかを期間ごとにチェックすることが大切です。1人で難しい場合は医師や保健師に相談して指導や経過観察をしてもらうことをおすすめします。

(監修:目黒西口クリニック院長 南雲久美子)




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