新市場予定地から発がん性物質 兵庫・姫路市、「専門家会議」で対応協議

兵庫県姫路市は28日、市中央卸売市場(同市延末)の移転予定地としていた出光興産兵庫製油所用地(同市白浜町甲、約11万2千平方メートル)から、土壌汚染対策法の指定基準値を超える発がん性物質のベンゼンなど、有害物質が検出されたと発表した。市は、直ちに措置が必要なレベルではないとして市場の移転は変更しない方針だが、土壌汚染の専門家で構成する「専門家会議」を開き、今後の対応を協議する。

市によると、市中央卸売市場は昭和32年開設。施設の老朽化が進み、耐震性に問題がみられることなどから、市は昨年9月、約124億円をかけて出光興産兵庫製油所用地に新しい市場を建設する意向を示し、平成33年度に移転する方針を表明していた。

しかし昨年5~10月に出光興産が実施した土壌調査で、基準値の最大30倍のベンゼンと、最大5・4倍のヒ素が検出されたという。

この敷地は昭和50年代に行われた埋め立てで造成され、昭和62年から出光興産が所有。この土地に製油所は建設されなかったが、隣接地に製油所があり、閉鎖された平成15年以降、製油所跡地の建設工事で出た土砂や建設残土が置かれていたという。

市場の移転方針が変更されないことについて、市中央卸売市場の深川泰明場長は「安全な生鮮食品を供給する市場にするため、土壌対策に万全の対応を取っていきたい」としている。




http://www.sankei.com/west/news/160129/wst1601290016-n1.html