中部電力、家庭用料金引き下げ 最大5%

中部電力は12日、4月の電力小売り全面自由化に合わせ、本県を含む中電管内で適用する家庭用の新料金を発表した。現在と比べ最大で5%安くする。中電は富士川以東の東京電力管内でも4月以降、家庭用電力を販売する計画。東電管内向けの料金プランは1月中に発表する。

■4月の電力自由化に合わせ

東電は既に、富士川以西の中電管内で、現行の中電の料金より3~5%割安となる料金を打ち出している。中電管内では異業種企業も参入予定。

中電の清水成信取締役専務執行役員は「他社と十分に対抗できるメニューをそろえたが、静岡県内は当然厳しい競争になる」との認識を示した。

一戸建て一般家庭の標準プラン(契約容量40アンペア、月間使用量320キロワット時)の場合、ポイント還元を含めて月額料金は8528円。現在と比べ、2年間で最大5580円の節約になる。主要な三つの料金プランは2年契約が前提だが、中途解約しても当面は違約金が発生しないとしている。

浜岡原発(御前崎市佐倉)が再稼働した場合の家庭用電気料金について、清水取締役は「基本的には値下げする方向で考える」と答えた。

中電は2015年秋以降、静岡鉄道や遠州鉄道、NTTドコモなどと提携し、中電のポイントを各社のポイントとして活用できるようにした。今後、「さまざまな業種の企業との連携を検討中」としている。

■異業種巻き込み競争へ

中部電力が12日に新料金プランを発表したのは、富士川以西の県内を含む中部地域で、多様な事業者が新たに家庭向け電力販売を計画していることが背景にある。大手電力会社の独占が崩れ、異業種を巻き込んだ競争が始まる。他社との提携によるサービス拡充が顧客獲得の鍵になる。

新規参入組ではガス会社が目立つ。TOKAIホールディングス(静岡市)は東京電力と提携し、東電と中電管内でLPガスやインターネットなどと電気のセット割引を実施する。中部ガス(愛知県豊橋市)も子会社を通じて家庭向け電力販売に乗り出す。静岡県西部や愛知県東部を中心に販売する計画で、今月中にも料金プランを発表する予定。

静岡ガス(静岡市)も子会社を通じて県内で、鈴与商事(静岡市)は主に静岡、山梨、愛知各県などで参入する計画だ。

通信ではKDDI(au)が「auでんき」の名称で、携帯電話料金とのセット割引を提供する。ソフトバンクも12日、電気の使用量が多い家庭ほど割安になる料金プランを発表。中電管内に進出する方針を明らかにした。




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