「アイスマン」にもピロリ菌=5300年前の中年ミイラ―胃潰瘍かは不明

イタリア・オーストリア国境のアルプス氷河で発見された約5300年前の中年男性ミイラ「アイスマン」は、慢性胃炎や胃潰瘍などの原因となるヘリコバクター・ピロリ菌に感染していたことが分かった。イタリアのボルツァーノ欧州アカデミーなどの国際研究チームが胃からDNAを採取、解析して発見し、8日付の米科学誌サイエンスに発表した。

実際に胃潰瘍などを患っていたかは胃の粘膜の保存状態が悪く、不明という。

アイスマンは1991年に発見されて以来、新石器時代から青銅器時代の人類を解明する貴重な手掛かりとして解剖や全遺伝情報(ゲノム)解読が行われてきた。40代半ばで血液型はO型、茶色い目で、左肩を矢で射られた上、顔をおのなどで殴られて殺害されたことが分かっている。

ピロリ菌は親から子にうつるため、菌の系統を調べると人類集団の移動や分布を探ることができる。アイスマンのピロリ菌はアジア系に近く、現代の欧州人と違っていた。現代の欧州人のピロリ菌はアジア系とアフリカ系が交雑しており、祖先の一部であるアフリカの集団が欧州に移動してきたのは従来の推定より遅い数千年前の可能性があるという。




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