異業種が参入へ着々 家庭用電力販売4月開始 静岡

2016年4月の電力小売り全面自由化を控え、ガスや石油元売りなど異業種各社が、県内での家庭用電力販売の準備を本格化させている。他商材とのセット販売やポイントサービスとの連動などで、大手電力会社と差別化を図る。一般消費者も注目する料金プランは1月に複数の企業が発表予定。全国で8兆円規模の市場をめぐる顧客獲得競争は予約段階から激化が予想される。

富士川以東を営業区域にする東京電力との越境提携を実現したのは、LP(液化石油)ガスなどを販売するTOKAIホールディングス(静岡市)。東電管内の首都圏と富士川以西の中部電力管内で、ガスや通信、宅配水などを東電の電力とセット販売する。全国約250万件の会員規模が強みで、電力購入者への会員制ポイント付与も行う方針。1月中に予約受け付けを始める予定で、「目標は4月までに30万件」(同社幹部)とスタートダッシュを狙う。

鈴与商事(同)は、LPガスや住宅商材と電力のセット販売を展開予定。自社電源確保に向け、出力規模4万5千キロワットの発電所新設も計画する。LPガス顧客を多く持つ静岡、山梨両県のほか、首都圏や愛知県でもPRを進めていく。

静岡ガス(同)も富士市にガスエンジン方式の発電所を建設中。他社の余剰電力や再生可能エネルギーを購入し、新発電所の電力と合わせて「地産地消電力」(同社幹部)としてアピールする。15年段階では県東部のみを商圏に設定していたが、富士川以西にも販売する方針で調整している。

一方、迎え撃つ格好の中電は、県内での顧客確保策として、会員制ポイントサービスのメニューを充実させた。15年秋以降、静岡鉄道や遠州鉄道、NTTドコモなどと提携し、中電のポイントを各社のポイントとして活用できるようにした。中電は東電管内での電力小売り開始の時期を明言しておらず、中電管内での新料金プランを含め、今後の戦略が注目される。




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