二つの本堂、初詣客ら困惑 総本山と前住職の対立続く寺

穏やかならぬ新年を迎えた、高野山真言宗の別格本山、八事山興正寺(やごとさんこうしょうじ、名古屋市昭和区)。土地売買をめぐって総本山金剛峯寺(和歌山県高野町)とこじれ、総本山側は昨年に「興正寺連絡寺務所」を真向かいに建てた。「二つの本堂」に初詣客らは戸惑う。

三が日、興正寺の参道には10軒ほどの出店が立ち、境内で羽根つきをする親子の姿もあった。寺によると「例年と変わらぬにぎわい」。古い破魔矢を納めに来た名古屋市の男性(75)は「あちらには足を運ばない。お参りした気にならんでしょ」と話した。

「あちら」とは、道路を挟んで立つプレハブの寺務所。総本山側は、一昨年に罷免(ひめん)した前住職による興正寺の実効支配が続くため、寺務所を檀信徒(だんしんと)向けの窓口として設けた。弘法大師尊像をまつる本堂もある。

寺務所は初詣向けに、道路に面して「厄除開運不動尊」を置いた。三が日で数百人が訪れ、「お大師様を連れて早く興正寺に行きたいですね」という声や、「宗教戦争はいかん」という批判があったという。

5日は興正寺の縁日。参道に店が並ぶ一方、寺務所ではぜんざいを振る舞う。




http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASJ145FCFJ14OIPE01T.html