世界を握れ!回転ずし職人 業界団体が国際認定制度

高級回転ずしの業界団体、日本回転寿司(ずし)協会(東京)は二〇一六年中に、すし職人の技能を高め、腕を保証する「マイスター国際認定」制度を創設する。国内はもちろん、すし職人を目指す海外の人材も対象とし、本物志向の回転ずしの海外展開やインバウンド(訪日外国人旅行者)にも対応できる職人を養成する。

現状でも、加盟店の職人たちが出場して仕込みや握り、接客を競う大会を開くなど教育システムはあるが、飲食業全体で人材が不足しているという事情を背景に、海外の人材を積極的に活用する狙いがある。

協会には「がってん寿司」のアールディーシー(埼玉県熊谷市)、「武蔵丸」を展開する武蔵(愛知県豊橋市)、「金沢まいもん寿司」のエムアンドケイ(金沢市)など二十四社、計約六百店が加盟。地物のネタを機械ではなく、職人が握るなど、均一価格の回転ずしとは差別化している。

新たにつくるマイスター国際認定では、すし職人希望者に、すしの歴史や文化から仕込みや握りの技能、衛生管理までを指導し、認定する。

河合昭人会長(44)=武蔵社長=は「『見て盗め』で長い下積みが必要な立ちずし(カウンターがある一般的なすし店)やロボットが握る大手チェーンと違い、われわれには職人の教育ノウハウがある」と話す。

協会では既に昨年から海外での正社員採用ツアーを始めており、今年二月にはベトナムでツアーを実施。海外の大学生向けにインターンシップ(就業体験)も導入する。フィリピンの五大学と協定を締結し、四、五月に学生二十人が来日する予定で、一年間、加盟店などですし修業する。学生には単位が与えられ、加盟店側は、卒業後の正社員採用を検討する。 




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