舘山寺に中国人向け旅館

◆破産「堀江の庄」改装

一月に運営会社が破綻した浜松市西区の舘山寺温泉の観光旅館「かんざんじ堀江の庄」が、中国人団体客向けのホテルとして再出発することになった。「ホテル豊橋」(愛知県豊橋市)が併設店舗も含めて取得し、二十八日開業を目指して改装を進めている。親しまれた名称はそのまま残し、来春には個人客の受け入れも一部始める予定だ。

つくだ煮製造が本業だった元運営会社が、一九七二(昭和四十七)年に開業した。堀江城址(じょうし)に建てられた白壁の宿として知られ、併設するつくだ煮店、うどん店とともに人気を集めた。景気低迷による宿泊客の減少で収益が悪化し、破産した。

ホテル豊橋は東京の小売業者が設立した新会社で、三月開業の外国人バックパッカー向けの「秋葉原ホテル3000」(東京都)、七月開業の中国人団体客向けのホテル「クインシーズ イン 豊橋」(豊橋市)を運営している。

クインシーズは中国人団体客の急増を受けて満室の日が多く、旅行会社の予約を断るケースもあった。近隣で客室を融通し合えるようにと、十一月下旬に堀江の庄を買収した。改装後は本館(六階建て)にシャワー・トイレ付きの一~二人用の部屋を三十五室つくる。屋上の展望露天風呂はなくし、一階の内風呂を整備する。客室での食事はやめ、一階の食事処で朝夕食を提供するスタイルにする。

三十一日から中国人団体客の受け入れを始める予定。来年二月にかけてさらに改装し、本館二階の宴会場をはじめ、別棟のつくだ煮店、うどん店だった建物も客室に仕様を変え、最終的に全七十室以上にする計画という。




http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20151222/CK2015122202000096.html