浜名湖周辺「ヌートリア」繁殖か 湖西で捕獲相次ぐ

湖西市の浜名湖周辺で、特定外来生物に指定されている南米原産のネズミの仲間「ヌートリア」の捕獲が相次ぎ、市は農林水産業への被害が懸念される有害鳥獣として駆除している。目撃例も多く、県は「ヌートリアが繁殖して数や生息域が拡大している可能性もある」と警戒している。

市によると、2月に1匹捕獲してからこれまでに計6匹を駆除した。農産物への被害を心配した新居町中之郷地区の自治会から相談を受け、市は6月に猟友会に依頼して旧養鰻(ようまん)池に仕掛けた箱わなでも捕獲。12月16日に捕獲したヌートリアは、新居町源太山地区に停泊中の漁船に身を潜めているのを住民が発見した。たも網で捕獲した市職員によると、体長70~80センチで重さは10キロ未満。「網をかぶせると逃げようとして激しく暴れた」という。

環境省によると、ヌートリアは長い爪と鋭い前歯があり、水生植物を大量に捕食。水鳥などと餌をめぐり競合する恐れがある。目撃例がある愛知県豊橋市は「興奮すると引っかかれることがある。野生動物は病気を持っている場合があり、むやみに近づかないで」とホームページで注意を促している。湖西市も市民への注意を呼び掛けていく予定。

県によればヌートリアは2011年に浜松市内でも捕獲例があるが、報告は少ない。担当者は「生息域の拡大は好ましくない。市町は積極的に駆除してほしい」と話している。

<メモ> ヌートリア 

外来生物法で特定外来生物に指定される哺乳類。飼育、保管、運搬は原則禁止されている。かつて毛皮養殖のため日本各地に輸入され、近畿、中国、四国地方に多く生息。西日本では農業被害が深刻化している。大食漢で二枚貝や水稲なども被害を受ける。尾が30~50センチと長いことと、大きなオレンジ色の前歯が特徴。




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