NHK子会社の2社員 2億円着服の疑い 国税調査で発覚

NHKの子会社「NHKアイテック」(東京都渋谷区)は十七日、社員二人が実体のない会社に放送関連施設の工事を発注するなどし、約二億円を不正に受け取っていた疑いがあると発表した。二人は不正を認めており、同社は刑事告訴を検討している。

同社は十三あるNHK子会社の一つで、放送・通信設備の整備を主に行っている。不正は国税局の税務調査で発覚した。NHKは昨年、関連会社で不正が相次いだことから、籾井勝人(もみいかつと)会長が調査委を設置して調べたが、結果的に見抜けなかった。

同社によると、二人は本社と千葉事業所のいずれも四十代の男性で、発注を担当する立場にあった。地上デジタル放送に伴う難視聴対策の施設工事など五百数十件を、本社勤務の男性が役員になっている実体のない会社に、二〇〇九年~今年十月まで発注していた。

動機や金の使い道は明確でなく、弁済はされていないという。同社では四月にも、五十代の男性部長が交際費など計約二百四十万円に上る不適切な経理処理で諭旨退職になった。

久保田啓一社長は十七日に記者会見し、社員の不正が続いたことを重く受け止めているとし「抜本的な改革に取り組んでいく」と語った。




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