食物アレルギーの子どもが増加

この数年間に文部科学省や東京都などの調査が行われ、いずれも食物アレルギーのある子どもが増えているという結果が出ています。文部科学省の全国調査でみると、小学生の有症率を2004年と2013年で比較すると1.7倍と大幅に増加しました。

◆食物アレルギーが始まるのは、早いときには離乳食のころから、あるいは1〜2歳の幼児期というのが大半です。乳幼児に食物アレルギーが起きやすいのは、胃や腸などの消化器官が未発達で、体の免疫機能もまだ十分に働いていないためです。

◆子どもの食物アレルギーの主な原因(アレルゲン)は、卵、牛乳が圧倒的に多く、小麦を加えて3大アレルゲンといわれています。そのほか、イクラやマツタケ、大豆、豚や牛の肉、ゼラチンなどさまざまです。

◆キウイ、桃、リンゴ、メロンといった果物や、コメでアレルギーが起きることも。また、激しいショック症状(アナフィラキシーショック)を起こしやすいことで知られるのは、ピーナッツ、ゴマ、ソバなどがあります。

◆食物アレルギーの症状は、原因になる食品を食べてから早いときには数分で、遅くても1時間以内に「皮膚症状」、「消化器症状」、「のど・鼻症状」といった反応が出ます。怖いのはアナフィラキシーショックのように一気に重篤な反応も起きることです。

◆アナフィラキシーショックは、ごく微量のアレルゲンが体に入っただけでも激しい全身症状が出るのが特徴で、お菓子などにわずかに添加されていることに気づかず、誤って口に入れたために起きるのが大半です。脈が速くなる、顔色が青ざめる、ぐったりする、ゼイゼイと苦しそうに肩で息をするといったときは要注意で、即座に受診する必要があります。なお、対応策として「エピペン」という自己注射液を携帯する方法があります。

◆食物アレルギーの子どもが増えている原因としては、環境が衛生的になりすぎてそれが免疫力を弱めているという説や、離乳食の開始が早くなったこと、食品添加物の多い食品の普及や排気ガスなどの大気汚染がアレルギー体質の人を増やしているなどとも言われています。どれも十分には説明しきれず原因は特定されないものの、すべてが複雑に影響しあっているものと考えられます。

◆いずれにしても食物アレルギーが疑われたら、まずは原因を血液検査や皮膚テスト、食物除去・負荷試験などで特定します。特定した食品は口に入れないよう除去し、消化力や免疫力が備わるのを待ちます。除去食品は自己判断せずに、主治医と十分に相談をして、年齢や症状、様子を見ながら食べられるものを広げていきましょう。




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