耳鼻咽喉科医が教える、熱いものを食べたときに鼻水が出る理由

温かい食べ物が恋しくなるこの時期、「教えて!goo」には、誰もが経験のある「ラーメン食べるとハナが出ませんか?」という質問が。

回答者たちは皆共感を示しつつ、「ラーメンは食べ方の違いで水蒸気や湯気を余計に吸い込んでしまうのだと思います」(AF2さん)、「ラーメンって、こしょうが効いているせいもあるかも知れませんね! うどんや、そばなら、それほどでもないですよね?」(fushigichanさん)など、独自の見解を述べている。

そこで、慶友銀座クリニック院長で耳鼻咽喉科医の大場俊彦先生に、この疑問をぶつけてみた。

■一日に産生される鼻水は牛乳パック一本分!?

そもそも鼻や鼻水には、どのような役割があるのだろうか?

「鼻と口は体の入り口で、体外から体内にものを取り入れています。鼻の主な機能は、空気清浄機のように小さな異物や細菌、ウイルスを処分し、取り入れた空気を浄化すること。また、取り入れた空気の圧を調節したり、加温や加湿し、浄化されたきれいな空気をうまく気管支から肺に流れるようにする調節機能があります。これは車のラジエーター機能と思っていただければよいかと思います」(大場先生)

鼻の中は粘膜で覆われ、表面を綺麗に保つため鼻水を少しずつ産生しているそうだ。一日に産生される鼻水の量は、健康な人でもなんと1リットルから1.5リットル!

湯気のように、高い温度と湿度を持つ空気が鼻に入ると、熱い空気が直接肺に入らないようにするため、水分を含んだ柔らかい鼻水が作られるとのこと。

「また、ラーメンを食べるとき胡椒をふることがあると思います。鼻が香辛料自体を異物と感じ取り、刺激が入り込むのを防ぐため、くしゃみをして鼻に侵入したものを出します。そのときにくしゃみと一緒に鼻水も出てきます」(大場先生)

私たちがラーメンを食べるとき、鼻に入った異物を取り除こうとする作用と、肺へ送る空気を調節する機能が働き、鼻水が出るようだ。さらに、「味覚性鼻炎」と呼ばれる症状もあるらしい。

「味覚性鼻炎とは、辛いものや熱いものを食べたとき、鼻の粘膜がスパイスなどの刺激を受けて鼻水が出ることをいいます。水のような鼻水が特徴です。加齢などによってある種の物質に対して鼻の粘膜が過敏になり、食事のときに香辛料の刺激などで鼻水が出てしまうと考えられます」(大場先生)

ラーメンで鼻水が出るのは、体を守ろうとする防御反応だったのだ。また、味覚性鼻炎についても、ある意味仕方ないことだと言われている。

あまりにも鼻水が出て困るという人は、少し冷ましてから食べる、スパイスを入れ過ぎないなどの工夫をしてみてはいかがだろうか。

●専門家プロフィール:大場 俊彦

慶友銀座クリニック院長。慶應義塾大学院医学研究科博士課程終了。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医、日本レーザー医学会認定専門医、日本気管食道科学認定会専門医など。「いびき治療」や「補聴器外来」も行っている。




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