質問なるほドリ:冬の風呂場なぜ危険?=回答・塩田彩

◇脱衣所と温度差 血圧急変で失神・不整脈

なるほドリ 寒い日が続くと温かいお風呂に入りたくなるね。

記者 そうですね。でも、寒い場所から急に熱い湯につかると、「ヒートショック」といって気を失ったり不整脈(ふせいみゃく)を起こしたりする危険があります。東京都健康長寿医療センターの推計によると、気を失って溺(おぼ)れるなどヒートショックに関連して浴室で2011年に急死した人は全国で約1万7000人。同年の交通事故死亡者数の約3・6倍です。

Q そんなに多いんだ。なぜ起きるの?

A 寒い脱衣所(だついじょ)などで衣服を脱ぐと、急に体の表面温度が下がり、交感神経が刺激(しげき)されて血圧が急激に上がります。その状態で風呂に入り温かい湯につかると、今度は血流が良くなり、血圧が下がります。このように血圧が急激に変化することで、失神(しっしん)や不整脈が起こると考えられています。

Q どんな人がなりやすいの?

A 同センターによると、11年の推計死亡者約1万7000人のうち、約8割に上る約1万4000人が65歳以上の高齢者と考えられます。高齢者は血圧が上下しやすく、体温を一定に維持する生理機能が低下している人も多くいます。また、高血圧の人も血圧が急激に下がるリスクが大きいといわれています。

Q ヒートショックを防ぐ方法は?

A まずは脱衣所や浴室の室温を暖房器具で20度前後まで暖め、湯との温度差を小さくします。湯の温度を熱くしすぎないことも大切で、目安は41度以下です。外気温が比較的高く、脱衣所などが冷えすぎない日没前までに入浴を済ませたり、血圧が下がりやすくなる食後1時間以内や飲酒時は、入浴を控えたりすることも効果的です。




http://mainichi.jp/shimen/news/20151204ddm003070133000c.html