ゲーセン、高齢者の場に 金銭負担少なく老化防止

ゲームセンターを利用する高齢者が近年増えている。金銭的な負担が小さい上、適度に頭脳や体を使うことから老化防止にもつながるためだ。運営会社はシニア向けの特典を設けるなど、取り込みを図っている。

ゲームソフトメーカーのカプコン(大阪市)は今秋、京都市右京区のイオンモール京都五条内で運営しているゲームセンターで、50歳以上を対象にメダルゲームやクレーンゲームのこつを教える催しを開いた。

参加した近くの無職男性(75)はほぼ毎日訪れ、3〜4時間楽しむといい、メダルゲームについて「残ったメダルは店に預けることができるため1週間に千円程度で楽しめる。手と頭を使うので病気の予防にもなる」と話す。

このゲームセンターでは、メダルゲームコーナーの約3割を高齢者が占め、常連客同士の交流も生まれているという。カプコンは3年前から同様の教室を全国で開いており、「介助知識を持つスタッフを増やすなどして、高齢者も楽しめる環境を整えたい」(広報IR室)とする。

日本アミューズメント産業協会(東京)によると、ゲームセンターの市場規模は2012年度に4700億円で、6年前から約3割縮小した。背景には少子化やスマートフォン用ゲームの普及があるとみられる。

一方で高齢化が進み、1人で利用したり、孫と一緒に訪れたりするシニア層が増えているという。運営会社は「シニアデー」の設定や血圧計の設置などで受け入れ体制を拡充している。

幅広い層の利用を促すことが、高齢者が入りやすい環境づくりにつながるとの考え方も。全国でゲームセンターを展開するナムコ(東京)は「『高齢者向け』と銘打った取り組みに抵抗感を持つ人もいる」(社長室)として、年齢にかかわらず、常連客に声をかける活動などを進めている。




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