マイナンバー「不達」書留、市役所に続々

マイナンバーの通知カードが入った簡易書留の郵送開始から10日が経過した佐賀市で、不在などで受け取られず「不達」となった書留が市に続々と戻ってきている。17日現在で、保管数は約3300通に上り、市担当者は「予想以上のペース」と驚く。保管分は市役所で受け渡すことになっているが、大量の書留から特定の1通を探し出すには膨大な時間と労力がかかる。受け渡しを円滑にするため、職員は休日返上で整理作業に追われている。

市民生活課によると、佐賀市では6日以降、各世帯への配布が始まった。市役所には10日ごろ、住民票の住居と現住所が異なり「転送不可」の書留が1374通届いた。16日には郵便局での受け取り期限(1週間)が過ぎた934通、宛先不明の276通が戻ってきた。17日も796通が戻り、保管枚数は3380通に上る。

市は約9万7000世帯の1割程度が戻ってくるとみている。戻ってくるのは1日300~400通とみていた担当者は「このペースが続けば、整理作業が間に合わない」と懸念する。

市が保管する書留は、免許証など身元を確認できる身分証を提示すれば、市役所で受け取ることができる。本人以外が受け取る場合は委任状が要る。保管期間の3カ月を過ぎると廃棄されるため、500円の再発行手続きが必要になる。

ただ、特定の1通を探し出す作業は相当な時間を要する。書留を50通ごとに束ね、コンピューターに氏名を入力して、誰の書留をどの束に保管しているかすぐに分かるよう整理している。日曜の15日も作業に当たった。現在職員4人の態勢を今後、嘱託職員やアルバイトを増やして対応する。

市は整理できた分から順次、普通郵便で再通知する。再通知が届くのは20日以降となる見込みで「整理していない書留を探し出すのは現実的に難しい。再通知が届いた後ならスムーズに受け渡しできる」と再通知後の来庁を勧めている。

佐賀市のほか、県内で最初に配布が始まった神埼市など3市町でも一部の簡易書留が役場に戻ってきている。11月17日現在で、神埼市は389通、神埼郡吉野ケ里町は125通、杵島郡大町町は約130通が戻ってきている。




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