飼い主の寿命を伸ばしてくれるのは犬? 猫?

現在、家庭で飼われている犬は1035万頭、猫は996万頭という。飼い始めたきっかけは、ペットフード協会の調査では「生活に癒やし・安らぎがほしかったから」がトップだ。かつては、犬は番犬として“警備関係”、猫はネズミ対策を担当していたが、いまや「癒やし・安らぎ」が“お仕事”となっているようである。

そこで「生活の中に癒やしや安らぎを感じられることは、当然、人間の心身の健康にも影響するはず。では、飼い主の寿命を伸ばしてくれるのは、犬と猫、どちらなのか」と『週刊ポスト』(11月13日号)が比較している。

まず犬。「犬を連れて散歩すると、男性では0.44歳、女性では2.79歳も健康寿命が伸びるという調査結果があります」とペットフード協会名誉会長の越村義雄氏が話している。

猫はどうか。犬ほどはっきりしたデータはないようで「猫は散歩もしつけも必要がないが、逆にいえば猫を飼っていても飼い主の運動不足解消にはつながらず、直接的な健康効果は期待薄だ」(週刊ポスト)

しかし「『生活に喜びを与えるもの』を聞いたところ、猫の飼い主は1番に猫を挙げ、2番目が家族。犬の飼い主の場合、1番が家族、2番目が犬でした」(越村氏)という。メンタル面の癒やされ度は猫の方が高いということか。ペットも飼い主も歳(とし)をとって「老老介護」となったときも、大型犬などに比べて「『介護の楽さ』という点では、猫派に軍配が上がりそうである」(週刊ポスト)

今年中に猫の飼育数が犬と逆転すると見られているのも、そのあたりに理由があるのかもしれない。

なぜペットと暮らすと長生きするのか。ペットシッター「留守番わんにゃん」取締役の山口照代氏はこう指摘する。「ひとりで暮らす高齢者の場合、飼い犬や飼い猫がいることはすごく救いになります。例えば70代の方なら“この子のためにあと10年は生きなくちゃ”とか“80までは元気でいなくちゃ”という話もよく聞きます。どちらも生きがいになっている部分はとても大きいのです」

老人ホームでも、犬や猫、小鳥を飼い始めたら4割もいた寝たきりの入居者がゼロになった、動物と触れ合った後は血圧が下がったという事例があるという。

犬派と猫派のどちらが長生きするのか、記事でははっきりしないが、ワンニャンたちはしっかり“新しいお仕事”に励んでいるようである。




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