高市早苗総務相は6日の閣議後会見で、石川県珠洲市の珠洲郵便局員がマイナンバー通知カードの配達の際に、簡易書留の受け取りサインを偽造したことについて「許し難い事例」と厳しく批判した。その上で郵便局員に通知カードの配達に対する注意点の確認を再徹底するよう求めた。また配達上の問題が相次いでいることを受け、日本郵便に対し2度目の行政指導を行う考えも明らかにした。
日本郵便によると、珠洲郵便局の10代の男性局員が5日、留守だった配達先21軒で住人からサインをしてもらって配達したように見せかけるため、簡易書留の受け取りサインを偽造したという。
これに対して、高市総務相は「マイナンバー制度そのものに対する不安を惹(じゃっ)起(き)させかねないし、書留郵便そのものに対する信頼を損なう」と指摘した。
総務省は10月20日のマイナンバー通知カードの配達スタート以降、全国で誤配達が相次いだことを受け今月2日に日本郵便に対して行政指導を行っていた。
http://www.sankei.com/economy/news/151106/ecn1511060018-n1.html
