医療機関経営状況:病院の赤字拡大 診療所と薬局は黒字

厚生労働省は4日、医療機関の経営状況などを調べた2014年度の「医療経済実態調査」を中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)に報告した。病院全体では、収入に対する損益額の割合がマイナス3.1%となる赤字だった。13年度から1.4ポイント悪化した。

診療所と薬局は14年度、ともに黒字だった。それぞれの利益率は15.5%、7.2%と高水準だった。

病院全体の赤字は、国公立病院の不振が響いた。人件費が増加した。14年4月の消費税増税が規模の大きな病院で設備投資などの負担増につながった可能性がある。民間病院は黒字だった。

実態調査は2年に1度実施している。医療サービスの価格を決める16年度の診療報酬改定の基礎資料となる。財務省は診療報酬の引き下げを求めており、病院経営の安定化が課題となる。利益率が高い診療所や薬局の改革も求められそうだ。

医師の平均年収は、医療法人が経営する民間病院の院長は約2930万円で、13年度比で0.1%増、一般診療所の院長(主に開業医)の年収は約2914万円で同0.5%減と、ほぼ横ばいだった。




http://mainichi.jp/select/news/20151104k0000e020187000c.html