ノロウイルスから子どもを守るには「手洗い」「漂白剤」が有効

11月から2月にかけて、保育所や幼稚園、高齢者施設などを中心にノロウイルスを原因とする「感染性胃腸炎」の流行が見られます。

東京都福祉保健局は、今年、10月19日〜25日の間に報告された患者数が4.6人となり、昨年同時期の4.1人を上回っていることを指摘しています。昨年は、都内の保育施設や高齢者施設等における集団感染事例は計301件でしたが、今年はさらに増加する可能性があるとして注意を促しています。

◆ノロウイルスに感染するとどうなるの?

ノロウイルスに感染すると24時間〜48時間の潜伏期間を経て、微熱、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛といった症状が出ます。ほとんどの場合は軽症で、1〜2日症状が続いた後は自然に治癒し、後遺症もありません。

◆子どもの感染に注意すべき理由

保育園、幼稚園、小学校、中学校には、成人に比べて抵抗力の弱い子どもがいます。また、集団生活をしていることも感染が拡大しやすい要因となります。感染を防ぐには、「感染の可能性のあるもの」との接触を最小限に抑えることが大切です。

「感染の可能性のあるもの」としては、血液、体液、汗を除く分泌液(痰、唾液、鼻水、目やに、母乳)、排泄物(尿、便、吐物)、傷や湿疹等がある皮膚、粘膜が挙げられます。これらに触れた後は手洗いを徹底しましょう。また、吐物の清掃などで触れなくてはならなくなった場合は、使い捨て手袋を使い、手袋を外した後に手洗いを行います。

◆子どもの手洗いチェック

感染予防の基本は手洗いです。東京都福祉保健局は学校向けに感染予防チェックリストを作成しています。その中にある手洗いの項目は家庭でも活用できるものなのでここで紹介しておきましょう。

・子どもへの手洗い指導を行っている

・手洗いは、石けんと流水で15〜30秒以上行っている

・手拭きは共用タオルではなく、使い捨てのペーパータオルか個人用のタオルを使用している

・来訪者に手洗いを勧めている

・使い捨て手袋を使用した場合、手袋をはずした後に手洗いをしている

・咳症状が見られた場合、周囲への飛散を防ぐためマスクの着用を促している

◆消毒対策には「漂白剤」

汚染が心配される物や場所を消毒するには、次亜塩素酸ナトリウムを含む市販の漂白剤が有効です。漂白剤は次のように水で薄めて使います(使用する漂白剤の塩素濃度が約5%の場合)。

・便や汚物が付着した床、衣類の浸け置きの場合

ペットボトル1本の水(500ml)にペットボトルのキャップ2杯の漂白剤(10ml)

・食器等の浸け置き、トイレの便座やドアノブ、手すりの場合

ペットボトル1本の水(500ml)にペットボトルのキャップ半杯の漂白剤(2ml)

11月から2月にかけてはノロウイルスの流行が懸念されます。家庭内では、子どもの手洗い指導と、漂白剤による消毒を心がけ、感染予防に努めることをお勧めします。

<参考>

『ノロウイルス等による感染性胃腸炎にご注意ください!』

『学校等における感染症予防チェックリスト』

監修:岡本良平医師(医学博士)




http://news.goo.ne.jp/article/mocosuku/life/mocosuku-20151102123553819.html