236匹、新たな飼い主に 県犬猫譲渡センター半年

武雄市武雄町に今春開所した県犬猫譲渡センター「いっしょけんね」が、半年間で犬と猫230匹余りを譲渡した。譲渡に特化した佐賀で初の施設として、保護された犬や猫と、新たな飼い主との“橋渡し役”を果たす一方、動物と過ごせる癒やしの場としても活用され、飼い主のモラル向上の役割も担っている。

センターは、県が保護した犬や猫を新たな飼い主に譲渡する施設で、3月末に開所した。犬6匹、猫は10匹程度収容できる。運営は民間に委託し、犬や猫を飼いたい人が見学に訪れ、お気に入りが見つかると飼い方などの講習を受けて引き取る。

運営を管理する県生活衛生課によると、半年間で犬104匹、猫132匹を譲渡した。佐賀市三瀬村にある県動物管理センターと合わせた数は犬144匹、猫202匹で、管理センターだけだった前年同期より犬で51匹、猫で47匹増えている。来所者は半年間で延べ1977人で、福岡や長崎からも訪れている。何日も通って探す人も多い。

犬や猫を飼おうという人だけでなく、動物との触れ合いを求めて来る人もいる。西松浦郡有田町の女性は動物好きの1歳の長男を連れてくる。「近所の野良猫と遊んでいたけどノミにやられてしまって。ここなら安心」と猫の部屋で過ごし、犬と遊んでいく。ほぼ毎日、猫に会いにくる人も。

職員の野見山陽一さんが最も印象に残っているのは、数カ月かけて犬を探した女の子。感情の起伏の激しさを心配した両親が、動物との触れ合いで和らげることができないか、と通っていた。職員にも警戒を解かなかった犬がその子にはなつくようになり、家で飼うことになった。様子も変わったといい、今も訪ねて来てくれる。

「犬を引き取ったお年寄りの夫婦が、会話が増えて家が楽しくなったと喜んでくれたこともある。犬や猫との出会いが生活を変えてくれることがある」と野見山さん。飼育のモラル向上も役割で、飼い方のビデオを備え、来所者と話す。引き取っていく人には必ず飼い方を講習し、去勢、避妊をしてもらう。

動物の見学時間は午前10時~正午、午後1~4時。休館は第4日曜を除く土日祝日と年末年始。問い合わせは電話0954(23)0532。




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