<賞味期限偽装>県が営業自粛を指示

宮城県亘理町の業務用食材卸売会社「ヒット仙台」(藤原裕巳社長)が冷凍海産物の賞味期限を改ざんしていた問題で、県塩釜保健所岩沼支所が同社に対し、食品表示法違反の疑いがあるとして、営業自粛を指示したことが24日、分かった。指示は23日付。商品管理体制の改善が確認されるまでの措置で期限は設けていない。

県食と暮らしの安全推進課によると、同社は22日、不正の事実や原因に関する報告書を保健所に提出。管理体制の在り方など詳細な改善計画は盛り込まれておらず、保健所は当面の営業自粛が必要と判断した。

偽装が行われた食品は、冷凍ガニなど11品目(約1.3トン)と冷凍カレイ(150枚)、和菓子(38パック)。前回公表した約0.7トンから約2倍となり、総出荷量の4~5%を占めるという。

偽装食品の出荷先は東北の旅館やホテル計38施設で、取引先全体の半数以上に上るとみられる。内訳は宮城13、福島10、山形8、岩手3、青森、秋田各2施設。既に全量消費された可能性が高い。

偽装は2013年12月ごろ、藤原社長の指示で始まった。偽装食品の出荷時期は14年1月1日~15年8月21日。12年夏に商品を仕入れ過ぎたことがきっかけで、その後も在庫管理が適切にできず、偽装を繰り返したという。

同社は報告書で「順法精神と食の安全に対する意識が欠如していた。倫理観を高め、管理体制を徹底していく」と説明している。

県は10月9日、同社に法令順守の徹底を指示し、報告書の提出を求めていた。保健所は帳簿や伝票の突き合わせ作業を進めており、悪質な違法行為が確認されれば告発する方針。

同社をめぐっては、製造元に確認せず「国産」と産地を偽装したり、東日本大震災の停電で一度解けたカニを再冷凍して出荷したりした疑惑も判明している。




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