北海道産マイタケでワクチン効果3・5倍 インフルエンザ予防に期待

道立総合研究機構林産試験場は23日、同試験場が開発した道産品種のマイタケ「大雪華の舞1号」が、インフルエンザ予防接種のワクチン効果を最大3・5倍に高めることを北海道情報大(江別)などとの共同研究で確かめたと発表した。年度内にも論文をまとめ、学術誌に投稿する。

同試験場は、大雪華の舞がほかのマイタケに比べ、免疫力を高める「βグルカン」や抗酸化作用があるポリフェノールの含有量が多いことに着目。道情報大を中心に食品の機能性を評価する「食の臨床試験」の協力を得た。

試験では、免疫細胞の活性が低めの30歳以上70歳未満の男女100人にインフルエンザ予防接種を受けてもらい、うち半数の50人が、生の大雪華の舞を1日70グラムを食べるのと同等の錠剤を3カ月間毎日摂取した。その結果、マイタケを摂取しなかった50人と比べ、インフルエンザ予防接種後に抗体ができた割合がA型インフルエンザが8ポイント、B型は20ポイント高かった。特に抗体ができにくい60歳以上ではA型は3・5倍、B型でも2倍の抗体ができ、ワクチンが有効性を持つ基準を大きく上回った。

また、予防接種後に全身のだるさや喉の痛み、鼻水、頭痛などの症状を訴える人も大幅に少なかった。

試験を担当した道情報大医療情報学部の西平順教授(内科学)は「インフルエンザ予防接種の効果を高める食品はこれまでなかった。これほどの効果が認められたのは驚き」と話す。

大雪華の舞は、道内に多いカラマツを使い、低コストで栽培できる品種として同試験場が開発し、2008年6月に品種登録された。十勝管内本別町の農家などが栽培したが、現在は道内4カ所での試験栽培にとどまっており、市販されていない。




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