<マクドナルド>「おてごろセット」は消費者に届くか

日本マクドナルドは15日、メニューの刷新を発表した。レギュラーメニューに新たに200円(税込み)のバーガー3種を投入する。ポテトなどのサイドメニューとドリンクをつけた「おてごろセット」(税込み500円)を26日から全国で展開する。客離れに歯止めのかからない同社の救世主となるのか。

期限切れ鶏肉問題の影響で悪化した業績回復を目指すリカバリープランの一環。お得感のあるメニューを前面に打ち出す「新・おてごろ宣言!」と銘打ち、サラ・カサノバ社長兼最高経営責任者(CEO)が「新時代を切り開きたい」と期待を込めた。

昨年7月に発覚した期限切れ鶏肉問題から業績が急速に悪化した日本マクドナルドは今年4月、業績回復に向けた中長期の取り組み「リカバリープラン」を発表した。

だが、日本マクドナルドホールディングスが8月に発表した2015年6月中間決算は、最終(当期)損益が262億円の損失で、01年の上場以降、最大の赤字を記録。8月の既存店の売上高は前年同月比2.8%増となり、19カ月ぶりにプラスに転じたものの、客数は9月まで29カ月連続の前年割れが続いている。業績悪化に歯止めがかかったとは言えない状況だ。

このため、期限切れ鶏肉問題から1年3カ月たったいま、500円の「おてごろセット」で失った顧客を取り戻す狙いだ。

3種のバーガーは「エッグチーズ」「バーベキューポーク」「ハムレタス」。100%のビーフやポークのパテ、タマゴやチーズ、野菜などの具材を使ってボリューム感を増した。カラフルでポップ感のある包装紙のほか、「エグチ」「バベポ」「ハムタス」のニックネームをそれぞれ名付けるなど客を呼び込むための親しみやすさを打ち出した。

昨年10月から平日のランチ時(10時半~14時)に実施していた各種バーガーとポテト、ドリンクを3種の価格帯(350円・450円・550円)で割引販売する「昼マック」は、「おてごろセット」の導入に伴い、10月23日で終了する。

会見の質疑では、業績を踏まえた厳しい質問が相次いだ。「29カ月連続で客数が前年割れしているが、増えるのはいつか」と問われると、カサノバ社長は、「なるべく早い時期にプラスにしたい。お客の反応を見る必要はあるが(回復への)自信はある」と答えるにとどまった。

また、「1年前に始めた昼マックの終了は、客に迷走という印象を与えるのではないか」との質問に対しては、「朝食時間をのぞき、曜日と時間に関係なく、いつでもお手ごろ価格を提供できる」と新メニューに自信を見せた。

リカバリープランで店舗への投資とともに、成長の見込めない131店舗の年内閉店を打ち出したが、一部店舗については「2016年に持ち越す可能性もある」と述べた。業績回復への足がかりを模索する状態が続くなかで、「新・おてごろ宣言」が顧客を呼び戻すことになるのか、注目される。




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