インフル接種間に合わず 名古屋などで65歳以上の定期分

インフルエンザワクチンの国内メーカー、化学及(および)血清療法研究所(化血研、熊本市)のワクチン出荷が遅れている問題で、名古屋市などで15日に始まる定期接種に供給が間に合わないことが分かった。市医師会は、接種延期を対象者に求めるよう会員医師に通知した。

定期接種は、予防接種法に基づいたもので、65歳以上の高齢者が対象。名古屋市の場合、市が費用の一部3243円を補助し、個人負担1000円で受けられることから、接種の希望者が急増する。

市医師会によると、市内の定期接種対象者は約50万人。毎年10月末までに5万人、11月末までに20万人が接種を受ける。

ワクチンメーカー4社のうち、名古屋市内では4割を化血研製が占める。市医師会は「化血研からの今週の納入は絶望的。既にある予約を遅らせてもらうなどの対応が避けられない」と判断した。まだ納入がゼロの内科医院もあるという。

インフルワクチンの出荷遅れは、他の自治体の定期接種にも影響を与えそうだ。化血研製の割合は愛知県内で4割、岐阜、三重両県での3割弱。岐阜市は、他のメーカー製で乗り切る予定だが、「11月になると接種が増えるため、大幅に遅れると厳しい」と担当者。津市は「三重県とも相談しながら対応を考えたい」と頭を悩ませている。

出荷の遅れは、同社の血液製剤が国の承認方法とは別の方法で作られていたことから、厚生労働省がインフルワクチンの製造と出荷についても指導を強化していることが影響。今季出荷予定の850万本(初回納入分450万本)は、先週末までの時点で出荷が認められていない。

化血研によると、厚労省が出荷を認めた場合でも、医療機関にワクチンが届くまでに最低4~5日はかかる見込み。




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