インフルワクチン出荷遅れ 流行期に不足の恐れ

インフルエンザワクチンを製造する国内四メーカーの一つ「化学及(および)血清療法研究所」(化血研、熊本市)が今季の出荷を開始できず、病院などに必要量が供給されていないことが分かった。ワクチン接種は例年、十月中に本格化するが、出荷開始のめどは立っていない。市場全体で供給が追いつかなければ、流行期の医療現場や市民生活に大きな影響が出るおそれがある。

化血研は生物学的医薬品の大手で、昨年度は国内で製造されたインフルエンザワクチン約三千三百万本の24%に当たる八百万本を製造した。今年六月、製造した血液製剤が、国が承認したのとは別の方法で作られていたことが発覚し、厚生労働省が出荷差し止めと承認内容の変更を指導した。

その影響で厚労省は化血研に対し、インフルワクチンの製造と出荷についても指導や確認を強化。この確認作業が続いているため、出荷を事実上、認めていないという。化血研は取材に「現場に大きなご迷惑をおかけしている」と述べた。

厚労省担当者は「ワクチンの必要性は考慮しているが、安全性を最優先に確認作業を続けている」と説明。医療現場への供給については「他の三メーカーで補う。当面、混乱は起きないと想定している」と述べた。




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