ドイツ政府、11年にVW不正を認識か 環境団体が指摘

ドイツ紙ウェルト(電子版)は七日、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制を不正に逃れていた問題で、ドイツ運輸省が二〇一一年に不正を認識していた可能性があると報じた。環境団体「ドイツ環境支援」の情報として伝えた。運輸省は「VWによるディーゼルエンジン車の不正が明らかになるまで問題を把握していなかった」と否定している。

同団体の議事録によると、運輸省当局者が一一年二月の団体関係者との面会で、自動車業界の排ガス規制逃れは「省内で認識されている」と語った。

同団体は試験時と路上走行時で排ガスのデータが異なることを以前から指摘していた。

VWは七日、世界で約千百万台に上る不正対象車のリコール(無料の回収・修理)の方法や時期など詳細をドイツ政府に報告する。混乱が広がる事態の収拾に向けた動きを本格化。監査役会も開き、実態解明のための内部調査について協議した。

VWのミュラー会長は六日、ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ紙のインタビューで、二〇一六年一月からリコールを始めると語った。

リコールによる修理は、試験の際にだけ排ガス機能をフル稼働させる違法なソフトウエアの更新だけで済む場合と、部品などを交換しなければならないケースとがあり、車によって対応が異なると説明した。

VWは各国の規制当局にもリコールを順次届け出る方針だ。ドイツ以外での対象車は、英国で約百二十万台、フランスで約九十五万台などとなっている。車種別ではVWの乗用車、商用車が計約六百八十万台、傘下のアウディが約二百十万台など。監査役会では財務担当のペッチュ取締役を監査役会の会長に選任した。




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