健康悪化は見られず 比較的高い線量地区での居住

原発事故で放射線量が比較的高い地域になった相馬市玉野地区の住民について、事故直後の2011(平成23)年5月と、約1年後の12年7月の健康診断の結果を比べた結果、生活習慣病につながる健康指標の悪化は見られなかったとする論文を相馬中央病院(相馬市)や東大などの研究者でつくるチームがまとめ、2日までに米災害医学専門誌に発表した。研究チームは「被ばくへの恐れや不安による健康影響が懸念されていたが、実際には影響は見られなかった」とした。

比較的高線量の地域で生活することが必ずしも生活習慣病の悪化につながらないことを示す結果で、今後の県民の健康管理の在り方に影響を与えそうだ。

玉野地区は全村避難が続く飯舘村と接しており、避難区域外では最も放射性物質による汚染があった地域の一つ。県などによる11年7月の放射線量調査時は、毎時0.59~2.91マイクロシーベルト。

体重の増加や高血圧が生活習慣病のリスクとなるが、体重は約1年間で56.55キロから55.81キロに0.74キロ減少し、血圧も低下した。一方、善玉コレステロールの減少など、若干悪化しているとみられる指標もあった。研究チームは「全体として、生活習慣病について大きな影響は与えていない」と結論付けた。




http://www.minyu-net.com/news/news/FM20151003-017644.php