まるで“入閣拒否” 小泉進次郎氏が安倍政権に痛烈ダメ出し

10月7日とされる内閣改造で入閣が噂されていた小泉進次郎復興政務官が強烈な安倍批判で肘鉄を食らわした。30日、都内で行われた政治解説者・篠原文也氏が主宰する勉強会でのことだ。小泉氏はいきなり、アベノミクス批判をかました。

「みなさん、不思議だと思いませんか。オバマ大統領がフェイスブックのザッカーバーグ(CEO)に“従業員の賃金を上げろ”と言うなんて、ありえませんよ。“ふざけるな”で終わってしまう。ところが、日本ではそうなる。本来、民間企業の賃金はその企業の経営者が全社的な判断で決めるべきものなのに、国が上げろと要求すると実際に上がる。どこまで国が口を出し、手を入れるべきなのか、国がやらなければ動かないのか」

小泉氏は「いろいろな人に聞いているが、よくわからない」という言い方をしたが、これはアベノミクスの本質をえぐるものだ。円安で企業を儲けさせ、そこからのトリクルダウンで消費を喚起させる。これがアベノミクスが当初、描いたメカニズムだからだ。しかし、トリクルダウンは起きなかった。だから、政府は強要した。ありえない禁じ手で、景気回復を装っただけなのである。

小泉氏はさらに安保法制の国会審議の乱暴さについてもかました。

「国会で『憲法違反だ』と言った憲法学者は自民党の責任で呼んだのですよ。真摯に受け止めるのがあるべき姿なのに、一部のベテランは『国民の安全に責任を持っているのは学者じゃなくて政治家である』と言った」

これは高村副総裁批判だが、安倍批判もストレートの直球だった。

「パネルを使っていましたけれど、例え話は使わない方がいい。安保、国防の問題は必ず曖昧さが残る。すべてを例示することはできない。わかりやすくしようとしても限界があるのです」

舌鋒は「マスコミを黙らせるには広告をなくさせること」との暴言が飛び出した若手の勉強会にも及んだ。

「(彼らは)自分たちが野党になることを想定した想像力がないのだと思う。私が初当選した時は民主党政権だった。野党はメディアの力を使わなければ発信できない。健全なジャーナリズムがいかに民主主義に大事かがわかった。自民党はいつか野党になりますよ。小選挙区制なんだから。しかし、彼らはずっと権力の側にいるという発想なのでしょう」

ホスト役だった篠原文也氏はこう言った。

「小泉政務官は株を上げたと思いますよ。政権批判うんぬんというより、これくらい言うのが自民党の良さで、テレビカメラが回っている中で、言葉を選びながら、ズバッと切り込んだのはさすがだと思いました」

狭量な安倍首相は怒りで気が狂いそうになっているに違いない。




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