<多発性硬化症>腸内細菌の数に偏り 国立精神・神経医療研

視力低下などが起きる中枢神経の難病「多発性硬化症」の患者は、健常者に比べて特定の腸内細菌の数に偏りがあるとの研究結果を、国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)の山村隆・免疫研究部長らの研究チームが米科学誌プロスワンに発表した。チームは「食生活の欧米化などによる腸内細菌の異常が、発症の原因につながっている可能性がある」としている。

多発性硬化症は、医療費補助対象の指定難病。免疫機能に異常が生じて脳や脊髄(せきずい)、視神経といった中枢神経に炎症が起こり、視力低下や手足のまひなどの症状が出る。患者は20~40代の若い女性が多く、国内に約1万5000人いると推定される。

チームは、30年前に1000人程度だった国内の患者数が年々増加してきたことや、欧米の白人に患者が多いことなどから、食生活と腸内細菌に着目。患者20人と健常者40人の便を調べた。

その結果、患者の腸内細菌の数は、19種類で健常者より大幅に少なく、約50分の1まで減っている細菌もあった。逆に、別の2種類では健常者より最大3倍弱多く、偏りが目立った。山村部長は「腸内細菌の異常を是正すれば、発症を予防し、症状を改善できるかもしれない」と話している。




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