【福島第1原発の現状】(2015年9月21日)排気筒の破断を点検 根元の高線量場所も

東京電力は、支柱に8カ所の破断や変形が見つかっている福島第1原発1、2号機の排気筒の点検を始めた。地上から望遠カメラで撮影し、破断などが見つかった2013年8月の状態と比較し、今後の対応を検討する。

排気筒は1、2号機共用で、高さは約120メートル。周りに鋼材の支柱をくみ上げて補強しているが、高さ約66メートル付近の接合部で破断が5カ所、変形が3カ所見つかっている。排気筒そのものに異常は見つかっていない。原因は東日本大震災の地震の揺れや、1号機建屋の水素爆発の衝撃などが考えられるが、未解明のままだ。

東電は「点検の結果次第では、補強工事や点検の増加、解体などの対応策が考えられる」と説明する。しかし、大震災と同等の震度6強の地震が発生しても倒壊しないとのコンピューターによる解析結果を得ており「対応を考える時間的な余裕はあると思う。使用済み核燃料プールからの燃料取り出しや、原子炉から溶け落ちた燃料の回収が最優先になる」との見通しを示している。

また排気筒の根元付近では2011年7月、使用した線量計の限界値を超える毎時10シーベルトを超える極めて高い放射線が計測されており、今回、最新の線量を調べる。

事故発生時に1号機の原子炉格納容器から蒸気を排出する「ベント」をした際に高濃度の放射性物質が付着した可能性がある。現在も作業員が近づける状況ではなく、棒の先に線量計を付けて測定する。

排気筒の点検と線量調査は今月末まで実施し、来月中ごろには結果がまとまる見通し。




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