自民離党の武藤氏に「けじめを」 滋賀県連で辞職要求相次ぐ

未公開株の購入をめぐる金銭トラブルが週刊誌で報じられた武藤貴也衆院議員(滋賀4区)が、8月19日に自民党を離党して1カ月が過ぎた。説明の場として記者会見を開いたのは1回だけで、地元の後援会員や党関係者の前にもほとんど姿を見せていない。今月21日にあった自民県連の会合では、来年夏の参院選への影響を懸念し、議員辞職を求める意見が出された。

武藤氏は同6日、滋賀県湖南市で県議の県政報告会に出席した。約90人の参加者を前に、「どうか信用していただき、力を貸していただけると幸いです」と訴えた。8月28日に近江八幡市内で後援会員らを集めた場では激励の声と拍手が相次いだが、この日は応援の声はなく、週刊誌の内容を確かめる質問が相次いだ。

報告会では「一人一人にお会いして誤解を解く作業に入りたい」と述べたが、具体的な日程は「まだ検討中」(秘書)という。「法的な場で潔白を証明する」と繰り返しているものの、出版社に対する訴訟は準備中の段階という。

衆院本会議は「体調不良」を理由に欠席を続けている。今月3日、県にとって懸案だった琵琶湖保全再生法案の衆院採決にも姿がなかった。自民県連幹部は「地元にその程度の思いしかないのか」と批判する。

武藤氏は公募で党4区支部長となり、2009年衆院選で立候補したものの落選。12年に初当選した。4区内では擁立をめぐり激しい意見対立が続いた経緯があり、8月29日にあった党4区支部の役員会でも議員辞職を求める意見の一方、復党の意欲を持つ武藤氏を擁護する声もあり、議論がまとまらなかった。

今月21日の自民県連役員会では、「県連が毅(き)然とした対応を示さないと復党もあり得ると誤解される」「しっかりとけじめをつけないと今後の選挙がやりにくい」など、議員辞職を求めるよう県連として意思表示すべきとの意見が相次いだ。県連は10月中旬をめどに対応を検討する方針で、上野賢一郎会長は報道陣に、「法的な問題は司法の場で明らかになると思うが、政治的、道義的責任があると私は思う」と険しい表情で語った。




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