<目屋ダム>運用55年 月内でバイバイ

青森県津軽地方を流れる1級河川・岩木川流域の治水、利水を半世紀以上にわたって担ってきた目屋ダム(西目屋村)が今月末、役割を終える。機能向上を目的に、下流側に整備された津軽ダムは本体建設工事がほぼ完了。総貯水容量は3.6倍になり、洪水、渇水対策がより強化される。新ダムの運用開始とともに目屋ダムは湖底に沈む。

県が1960年4月から管理していた目屋ダムは集水面積が172平方キロ、総貯水容量は3900万立方メートル。洪水被害の軽減やかんがい用水の補給、発電の役割があった。約1万2500ヘクタールの農地に水を補給し、渇水時は緊急放流を実施。年平均発電量は4580万キロワット時に上った。

運用55年余りで洪水調節数は157回。うち流入量が計画(毎秒500立方メートル)を超える出水は、25回に及んだ。「目屋ダムは大きな役割を果たしてきたが規模が小さく、自然災害への対応が難しくなっていた」(県河川砂防課)という。

新たに弘前市への水道用水、五所川原市への工業用水の供給といった目的が加わる津軽ダムの本体工事は2008年11月に始まった。新ダムの堤高は1.7倍の97.2メートル、ダム湖の面積は2.5倍の5.1平方キロ、総貯水容量は1億4090万立方メートルになる。

事業主体の東北地方整備局津軽ダム工事事務所は、実際に貯水と放水を行ってダム本体の強度や周辺の安全性などを確認する試験湛水(たんすい)を16年2月にも実施するため、準備を進めている。津軽ダムの総事業費は約1620億円。16年度中の完成を予定している。

同事務所は26日、個人・家族80人(午前、午後各40人、先着順)を対象とした最後の目屋ダム見学会を現地で開く。「目屋ダムの長年の功績をたたえ、津軽ダムへの期待を込める見学会にする」という。連絡先は同事務所0172(85)3005。




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