高級施設で転落死 「危ない老人ホーム」見分けるポイント5つ

入居していた86~96歳の高齢者3人が連続して転落死した川崎の老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」。この施設では今年3月にも83歳の男性入居者が浴槽内で死亡。さらに、認知症の女性(85)に対し、男性職員が「死ねや!」と殴っていたことが発覚した。

これまでも、介護施設内の虐待事件や死亡事故は数えきれないくらい明るみに出ている。今回、ショッキングだったのは、Sアミーユ川崎幸町の入居料が月額22万円と“高級老人ホーム”だったことだ。

「老人ホームは“高いお金を払ったから安心”ではありません。介護の質と入居料金の高い低いは関係ないことがほとんど。自分の目で確かめるしかありません」

こう言うのは、介護施設の経営経験があり、「崩壊する介護現場」の著書があるジャーナリスト中村淳彦氏だ。「危ない施設の見分け方」を聞いた。

(1)運営母体が門外漢

「Sアミーユは積水ハウスが運営母体に49%出資しています。ほかにも葬儀会社や飲食店など、さまざまな有名企業が介護分野に進出していますが、“大手だから”と安心してはダメ。介護で何よりも大切なのは質です。『ワタミ』の介護事業がうまくいかなかったのも同様の理由といえます」

(2)求人広告をよく見る

「低賃金で人手不足に陥っている施設は総じて離職率が高い。そんな施設はスタッフにストレスがたまり、入居者に虐待を加えるリスクが高まります。求人サイトや新聞の折り込みチラシに広告を出し続けている施設は注意が必要です」

(3)経営者が自伝を出版

「危ない施設の経営者ほど、入居者の信頼を得ようとして『自伝』や『自己啓発本』を出します」

(4)異臭がする

「居室が清潔に保たれているかは重要なポイント。見学者が来訪する際、慌てて掃除しても、においは隠しきれません。チェックしましょう」

(5)職員に中年男性が多い

「男女比は半々が適当です。新卒の若者を採用しているかも調べましょう。中年男性が目立つ施設は、助成金目当てで適性のない職員を採用している恐れがあります」

殺されてからでは後悔もできない。




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