老人ホーム入所者3人転落死 川崎市、近く施設から事情聴取へ

警察は、事件と事故の両面から、慎重に捜査を進めている。神奈川・川崎市の老人ホームで、入所者の3人が転落死した問題で、川崎市は「非常に不自然」として、施設から近く事情を聴く方針を示した。また、3人が転落死した際に、いずれも当直勤務だった男性が取材に応じ、転落死への関与を否定した。

川崎市は、会見で「ベランダからの転落という事故、これが3件、結果として短期間のうちに起きているということ。これについては、私ども、非常に不自然な形というふうにはとらえています」と述べた。

2014年11月から12月にかけて、入所者3人が相次いで転落死した、川崎市幸区の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」。

近所の住民は「夜中によく、救急だけじゃなくて、消防車とセットで迎えに来るのが、結構あったね。火事かと思ったんだけど、火事じゃないんですよね」と話した。

3人が転落したのは、午前1時半から午前4時ごろまでの、いずれも未明の時間帯。3人とも、建物南西側、中庭の同じ場所に転落していたことが、7日、新たにわかった。2人は、4階の同じ部屋から転落、もう1人は、その真上の6階で、自室ではない部屋のベランダから転落していた。

3人が転落死した時、いずれも当直を担当していた元職員の男性は、7日、「当時の職員として、ちょっとコメントはできないんですけれども。わたし個人としては、今言ったように、非常に残念ですし、お悔やみの言葉を、会えるのであれば言いたいと思います。(転落した瞬間に居合わせたことはない?)はい」と話した。

当時の状況は言えないとし、関与を否定する男性。

当時、周囲に漏らしていたことについて、施設で働いていた男性が証言した。元職員は「2件目ぐらいの転落のあとから、(当直の男性職員は)「なんで、俺の時ばっかり、こんなことが起きるんだ』って、『死に神でもついているのかな』と言っていた」と話した。

深まる転落死の謎。

3人の転落死に関しては、高さおよそ1m20cmのベランダの柵を、高齢の入所者が乗り越えられるのか、疑問視する声も上がっている。

元職員は「(2件目の転落を聞いた時は)『うそでしょ』と。自分で落ちるっていうのが、不可能な身長の方なんですよ。145cmとか146cmぐらいですね。物理的に無理です」と話した。

また、この施設では、2015年6月ごろ、85歳の女性に対して、4人の職員が暴力を加えたり、暴言を吐くなどして、川崎市から是正勧告を出されていて、職員らは、自宅謹慎などの懲戒処分になっているという。

川崎市は、会見で「『死ね』などの暴言を吐くとか、頭をたたくとか、そういうようなことをして、虐待を行っていたということです。これは、ご家族の方が、部屋にビデオをつけていて(判明した)」と述べた。

次々と明らかになる問題点。転落死について、川崎市は、施設から近く事情を聴く方針を示した。警察は、転落した当時の状況を慎重に調べている。




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