<山口組分裂>新組織が発足 トップは山健組長

指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の最大の2次団体だった山健組(同市中央区)などの直系組長13人が、新組織を結成したことが捜査関係者への取材で分かった。山健組の井上邦雄組長(67)が組長に就任し、「神戸山口組」を名乗るとみられる。構成員は数千人に上る可能性があり、国内最大の暴力団は本格的に分裂した。警察当局は抗争事件への警戒を強化するとともに、暴力団対策法に基づく指定に向けて新組織の実態把握を進める。

捜査関係者によると、新組織は山健組の傘下組織一つを含む計14団体で構成。他に離脱した宅見組(大阪市中央区)の入江禎組長(70)が副組長、�餌友会(兵庫県淡路市)の寺岡修会長(66)が若頭を務めるという。当面は�餌友会の事務所を本拠にするとみられる。5日に山健組の関連施設で開かれた会合は初の定例会とみられ、会合場所には指定暴力団住吉会(東京都港区)の幹部も訪れた。

山口組全体の構成員は昨年末時点で約1万人。14団体は近畿を中心に岡山、福井、熊本など広範囲に点在し、合計すると3000人規模になる。ただ、執行部側が離脱派を翻意させる「切り崩し工作」も続いているといい、新組織の勢力は流動的だ。

分裂の背景には、山口組の篠田建市(通称・司忍)6代目組長やナンバー2である若頭の出身母体「弘道会」(名古屋市中村区)との対立があったとみられる。弘道会系幹部の重用や、直系組長らに課される上納金の高額化に不満が高まっていたとされる。執行部側が総本部を名古屋に移そうとしたとの情報もあるが、捜査関係者は「暴力団排除条例などで、受け皿となる建物を新たに作ることは難しい」と否定的だ。

捜査幹部は「新組織は山口組の発祥地である神戸の名を冠して正統性を主張したいのだろう。分裂の決定的な理由は今後、詳細な分析が必要だ」と話す。




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