<石巻赤十字病院>軽症患者に時間外料金

宮城県石巻市の石巻赤十字病院は2日、休日、夜間に救命救急センターを受診する軽症患者に10月から時間外料金(税込み2700円)を請求すると発表した。東日本大震災後、軽症患者が増え、本来の重症患者診療に支障を来しているのが理由。時間外の診療で追加料金を徴収するのは県内の医療機関で初めて。

石橋悟センター長は「軽症患者の対応で医師や看護師が長時間勤務を強いられるほか、重症でも緊急性が低い患者は他院を紹介せざるを得ないなど本来の役割が十分果たせていない」と説明する。

整備中の新棟に10月、救命救急センターが移転オープンするのに伴い、医療機能の分担を明確化させる。自力で歩ける軽症患者には、休日当番医や市夜間急患センターでの受診を求める方針。

同病院は県沿岸北東部で唯一、救命救急センターがある。昨年度の救急患者は3万4099人で、北海道・東北地方では1、2位の受け入れ実績がある。緊急性の高い重症患者が優先だが、昨年度の利用者で入院が必要だった患者は15.5%にとどまる。

夜間・休日に受診する患者数も震災後は高止まり状態が続く。昨年度の受診者数は2万7870人で、県内では断トツの1位だった。

病院側はスタッフ拡充や市民への啓発を講じてきたが、改善が見られなかった。石橋センター長は「登米や気仙沼などの緊急・重症患者への対応も強化するため、適正な受診をお願いしたい」と理解を求める。

時間外は平日午後5時~翌午前8時半。土日や祝日、年末年始などは終日。救急搬送者も対象となる。重症患者や他病院の紹介状を持参した人、労災で緊急処置を要する場合などは対象外。市夜間急患センターの小児科が平日深夜に閉鎖するため、中学生以下の受診は対象にしない。




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