「原発の収束作業で発がん」 札幌の男性、東電など提訴へ

東京電力福島第1原発事故の収束作業に従事した後に三つのがんを併発した札幌在住の元作業員男性(57)が、がんになったのは作業中の放射線被ばくが原因などとして、東電などに計約6500万円の損害賠償を求める訴訟を1日、札幌地裁に起こす。弁護団によると、事故収束作業の被ばくと発がんの因果関係を争う裁判は全国で初めて。

この因果関係をめぐっては現時点では労災が認められていないが、救済への道を開くのか、司法の判断が注目される。

男性は2012年6月に膀胱(ぼうこう)がん、13年3月に胃がん、同5月に結腸がんを、転移ではなく別々に発症した。男性は東電に対し、原子力損害賠償法に基づく賠償を、手作業でのがれき撤去などを事実上余儀なくし無用な被ばくをさせたとして、元請けの大手ゼネコン(東京)と1次下請けの建設会社(同)には安全配慮義務違反の慰謝料を求める。

男性は11年7月から10月まで、福島第1原発で、がれきの撤去作業などに従事した。男性の記録上の被ばく線量は4カ月間で56・41ミリシーベルトで、通常時の原発作業員の年間法定限度の50ミリシーベルトを超えている。




http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0174527.html